「大阪のミナミって具体的にどこなの?」「大阪観光の前にミナミとキタの違いを理解しておきたい」などの疑問を抱いていませんか。ミナミに明確な定義はないため、関西圏以外の方にはわかりにくいでしょう。しかし、理解しないまま大阪を観光することはおすすめできません。ミナミとキタの特徴は異なるからです。両者の違いを理解しておかないと、効率よく観光できない恐れがあります。

この記事では、ミナミの概要とともにキタとの主な違いを解説しています。さらに、ミナミの有名観光スポットも紹介しています。以下の情報を参考にすれば、ミナミがどこを指すか、ミナミのどこを観光すればよいかなどがわかります。大阪観光を予定している方は、確認しておきましょう。

大阪ミナミはどこにある?

大阪の繁華街は、ミナミとキタに分かれます。ただし「ここからここまでがミナミ」といいえる明確な定義はありません。人によりミナミと捉えるエリアはことなります。誰もが認めるミナミの中心といえるのが、難波・心斎橋エリアです。基本的には、難波・心斎橋周辺をミナミと捉えておけば間違いはないでしょう。

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このエリアがミナミと呼ばれる理由は、大阪の主要なビジネス地区である船場の南側に位置するから、あるいは主要な施設が南区(現在は廃止)にあったからといわれています。もともとはお寺の多いエリアでしたが、芝居小屋が設けられたことをきっかけに繁華街として発展したと考えられています。したがって、難波・心斎橋周辺を指す「ミナミ」は、大阪南部を表すわけではありません。

では、ミナミはどのような街なのでしょうか。ミナミは多くの方が大阪らしさを感じられる街といえるでしょう。誰もが知っているグリコの看板や道頓堀などはこのエリアにあります。たこ焼きやお好み焼きなど、大阪グルメの名店が点在している点も見逃せません。近年は洗練された商業施設や店舗も増えていますが、基本的には「コテコテの大阪」を感じられる街です。

大阪キタとは

キタにも明確な定義はありませんが、基本的には梅田・北新地を中心とするエリアを指します。曽根崎新地が「北の新地」と呼ばれたため、キタと呼ばれるようになったと考えられています。キタは、どちらかというと洗練された商業施設や店舗が多いエリアです。梅田駅周辺には、阪急百貨店・阪神百貨店・大丸百貨店が集まっています。また、北新地には、高級クラブが点在しています。一方で、ミナミのような大阪らしさはあまり感じられません。もちろん、キタにも大阪グルメの名店やお笑いの劇場などはありますが、ミナミに比べると大阪らしさを感じられる建物などは少ないといえます。

大阪ミナミエリアの有名観光スポット

ミナミには、大阪の有名観光スポットが点在しています。代表的な観光スポットは次の通りです。

グリコの看板

大阪といえばグリコの看板を思い浮かべる方が多いでしょう。通天閣と並ぶ大阪を代表する観光スポットといえるかもしれません。現在のグリコの看板は、約14万個のLEDを使用しています。したがって、夜間もその姿を楽しむことができます(点灯時間:日没30分後~24時まで)。ちなみに、グリコの看板の近くには、かに道楽の看板、くいだおれ太郎もあります。徒歩数分の場所にあるため、まとめて観光するとよいでしょう。

道頓堀

道頓堀川に沿って広がる繁華街です。グリコの看板、かに道楽の看板、くいだおれ太郎はすべて道頓堀にあります。また、江戸時代にミナミが発展するきっかけになった芝居小屋が設けられたエリアです。直接的な関わりはありませんが、現在もこのエリアに大阪松竹座(1923年に誕生)があります。阪神タイガースが優勝すると話題になる戎橋(通称・ナンパ橋)が位置する点も見逃せません。道頓堀は、大阪らしさを特に感じられる観光スポットといえるでしょう。近年では、道頓堀川水辺の遊歩道「どうとんぼりリバーウォーク」も注目を集めています。

法善寺

法善寺は、道頓堀川の南側に位置するお寺です。参拝客を対象にした茶屋などが始まりとされる法善寺横丁が人気を集めています。法善寺横丁は長さ80m・幅3mしかない風情のある石畳の通りです。西側の入り口には、全身を苔でおおわれた水掛不動尊が鎮座しています。周辺とは雰囲気が全く異なるため、このエリアに入ると大阪の繁華街にいることを忘れてしまいます。通りに沿って、知る人ぞ知る名店が建ち並んでいる点も見逃せません。入り口を見つけにくいですが、ミナミを訪れるなら立ち寄っておきたいエリアといえるでしょう。

アメリカ村

アメリカ村は、1970年代に誕生した古着店やレコード店が建ち並ぶエリアです。個性的な店舗が建ち並んでいることから、大阪の流行発信地として知られています。アメリカ村のランドマークである三角公園は、地元民の待ち合わせスポットとしても有名です。ミナミの流行発信地は、アメリカ村を中心に北側の南船場、西側の堀江へと拡大しています。これらのエリアは、アメリカ村とは異なる特徴をもっています。アメリカ村、南船場、堀江に立ち寄れば、関西のファッショントレンドをつかめるはずです。おしゃれに敏感な方が訪れたいエリアといえるでしょう。

御堂筋

御堂筋は、南海難波駅前と大阪駅前を繋ぐ幹線道路です。大阪市を南北に縦断するように走っています。御堂筋沿いには、オフィスビルのほか有名ブランドの路面店などが建ち並んでいます。冬になると、街路樹がイルミネーションされることでも有名です(御堂筋イルミネーション)。また、東側に一本はいると、御堂筋に沿って戎橋商店街、心斎橋筋商店街などが走っています。戎橋商店街の長さは370m、心斎橋筋商店街の長さは580mです。両商店街は、ミナミだけでなく大阪を代表する商店街です。有名ブランドの路面店のほか、大丸百貨店などがあります。

なんばグランド花月

吉本興業が運営するお笑い専門の劇場です。数ある劇場の頂点に位置するため、笑いの殿堂、笑いの聖地などと呼ばれることもあります。吉本新喜劇のほか、漫才や落語などを楽しめます。特徴は、選りすぐりの芸人しか舞台に立てない点です。これぞ大阪の笑いといえるお笑いを満喫できます。館内に飲食施設やグッズショップなどを併設している点も見逃せません。お笑いだけではなく、グルメやショッピングも楽しめます。また、劇場前は歩行者天国となっているため、安心して写真撮影などを行えます。

大阪松竹座

松竹株式会社が運営している劇場です。1923年に関西では初めてとなる洋式の劇場として建てられました。現在も、美しい建物が特徴となっています。主な公演内容は、演劇、歌舞伎などです。松竹新喜劇などを楽しめます。大阪松竹座も、館内に飲食施設や売店があります。大阪のクラフトビールなどを味わうことができます(営業情報は事前に確認が必要です)。演劇や歌舞伎が好きな方にとっては、見逃せない観光スポットといえるでしょう。

よしもと漫才劇場

吉本興業が運営するお笑い専門の劇場です。なんばグランド花月の向かいに位置するYES-NAMBAビルにあります。なんばグランド花月との違いは、主に若手芸人が出演していることです。テレビですでに活躍している若手芸人から、テレビでこれから活躍する若手芸人まで登場しています。よしもと漫才劇場は、フレッシュなお笑いを楽しみたい方におすすめです。

なんばパークス

南海電鉄「なんば駅」を下車してすぐの場所にある大型商業施設です。有名アパレルブランド、有名レストランを中心に、200店舗を超えるショップが集まっています。都市型複合施設をコンセプトに掲げている点も見逃せません。2階から9階まで、各階の屋上部分は緑が生い茂るガーデンになっています。また、野外劇場やオフィスタワーなども備えています。ショッピングをしたいときや都会で緑を感じたいときに訪れたい観光スポットです。

通天閣

通天閣はグリコの看板などと並ぶ大阪の有名観光スポットです。展望台にはビリケン様が鎮座しています。大阪らしさを感じられる魅力的な観光スポットですが、難波・心斎橋からはやや距離があります。最寄り駅は、大阪メトロ「恵美須町駅」です。あるいは、JR難波駅から1駅のJR環状線「新今宮駅」からもアクセスできます。通天閣のふもとには、串カツやスマートボールで有名な新世界が広がります。このエリアも「コテコテの大阪」らしさを感じられる魅力的な街です。

心斎橋周辺で夜遊ぶならショーパブがおすすめ

ミナミは、夜の遊びも充実しています。心斎橋で夜遊びしたい方は、ショーパブを候補に加えてみてはいかがでしょうか。ショーパブの概要などは次の通りです。

ショーパブとは

ショーパブは、ダンスやマジック、モノマネなどを楽しみながら飲食できる店舗です。飲食しながら、プロのダンサー、マジシャン、芸人などのショーを楽しめる点が魅力です。例えば、テレビに出演している有名マジシャンのマジックを目の前で見ることができます。店舗やプランによっては、ショーに出演したキャストと歓談できる点もうれしいポイントです。

向いている人

ショーパブは、手軽に非日常を楽しみたい方に向いています。目の前で普段は見ることがないダンスやマジック、モノマネなどが展開されるため、居酒屋やスナックなどとは異なる刺激を味わえます。ミナミで過ごす夜を思い出深いものにしたい方は、ショーパブへ出かけるとよいでしょう。

 

ショーパブについてはこちらの記事でも詳しく紹介しております。

【おすすめ記事】ショーパブとは?種類や料金相場

その他夜遊びできるスポットについては、「大人が楽しめる夜遊びスポットの種類とそれぞれの魅力」の記事をご覧ください。

ミナミは大阪らしさを感じられるエリア

いかがでしたでしょうか?今回は大阪のミナミについて解説しました。有名観光スポットが点在しているため、大阪らしさを感じられるエリアといえるでしょう。ミナミで夜遊びをしたい方には、関西人のキャストと交流できるうえ、非日常を体験できるショーパブがおすすめです。

大阪メトロ「心斎橋駅」「なんば駅」から徒歩で5分の場所にある「なにわ劇場」では、ニューハーフダンサーによるK-POPや洋楽など、世代を問わず楽しめる音楽にあわせた本格的なダンスショーをご提供しております。大阪ミナミへ訪れた際は、ぜひ「なにわ劇場」までお越しください。

大阪(心斎橋)ミナミで本格ニューハーフダンスショーが楽しめるショーパブなら「なにわ劇場」まで

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